GDP-1.6%のニュースは予想以上に国内景気の停滞を表した数値だったらしい。アベノミクスで好景気らしい数値が並ぶ中でのマイナス要因で特に目立ちその原因は消費税増税後の消費力の弱さだとのニュース解説に、実際に商売していると実感することがあります。
盆栽を仕入れる市場では、5%の時はさほど消費税がどうのこうのを口にする人が少なかったが、8%になると競りの最中に「競り値がいくらだと消費税が8%で・・・」という言葉を多く聴くようになりました。すると今まで1000円で競り落とされていた商品が900円で止まるのです。結果今まで1050円で落札されていたのが972円となり、持ち込んだ生産者にシワヨセが行くことになります。
消費税上がった分だけ売り上げ減るなんて、そら生産者たまりませんよね。設備投資なんてしてられませんよね。そら従業員の給料上がらないどころかパートさんの雇用時間は必然的に減らされますね。
でも競り落とす商売人の立場からすると今まで1050円で仕入れて1500円で販売していた商品を1620円では買ってもらえず、結果1500円に据え置いている場合が多く、転嫁していても1580円とか1600円とかで、しかもなんとなく売りが鈍いので、セールを繰り返し全体の利益が減っているのが現状ですね。
現実的には園芸という商売は利益率は多いので3%くらい飲み込んでしまうのが、だからこそ5%の時に飲み込んだままになっていての8%だから事情が変わっているんだと思います。いっそ10%だったら良かったのかもしれませんね。
実は当社も園芸商品に至っては5%の時は意識せず2100円ではなく2000円売りでしたが、今は2160円売価にしています。おかげさまで当社の場合、売り上げは鈍っていないのできっちりと消費税を転嫁していますが、それでも細かなことで言うと代金引換手数料は本来315円から324円になっているのに、実際には300円のまま移行しています。気持ちの問題ですね。ささやかなサービス精神でございます。
なにより8%ってすぐに計算できないのが残念ですね。毎回電卓を打つのはつらい。いっそ10%が楽といえば楽なのですが・・・そこ?