先日、徳島県の盆栽のセリ市で黒松をまとめて仕入れることができました。
荷台の約半分が黒松で埋まったのは本当に久しいことです。徳島の業者さんからの出品品ですから、おそらく数十年前に、鬼無か国分寺で出生し、阿波の国で年月を重ね、しっかり樹皮が乗っての里帰りとなりました。
この黒松も3週間後には、数百キロ離れたお客様のもとに再度旅していること思います。
やっぱり、この手の得意商品が安心して仕入れできますし、絶対に売れるという自信がありますので、仕入れは競り形式ですが、躊躇なく落札できます。もちろん相場観の違いで100％とは行きませんが、ほぼ9割方、自分の思った通りの仕入れができ大変満足でした。
私の競りに臨む姿勢は、決して熱くならないこと、少し無理をすること、知り合いが相手の場合は適切な譲歩に努めることの3点です。
勝気で熱くなると、後で売れない仕入れ価格になるけど、多少無理してでも仕入れておかないと売り上げが出来ないし、この業界で長く続けるなら共存は必須・・・色々考えながら競りに参加しています。でも、私はこの競りの仕入れの時間がワクワクしてとても大好きな時間です。特に今回のように、ほしい商品が、納得のいく相場で多く競り落とせた時の気分は上々です。
ただ当日、雑木の良いものがなく、せっかく徳島まで出かけたので、できるだけ満車で帰りたいと、苦手な盆栽鉢をこれまた、大量に仕入れましたが、苦手意識というのはたいしたもので、帰りの山道で一番高かった鉢が荷崩れて割れてしまいまいました。いえ、積み方からすると割ってしまいました。
商売、何事も油断大敵です。苦手意識の克服は経験を積むしかないですね。