そのお店は岡山県の倉敷近郊にあります。この近くで盆栽の交換会があり毎月訪れますが、おいしいとの情報をかぎつけてから、5回目の訪問でやっと手に入れました。
いつも、このお店に訪れるのは、仕入れた盆栽を積み込んで帰路に就くお昼過ぎですが、過去4回とも、売り切れ閉店の状態でした。3月の彼岸前の日はさすがに無理かと思ったものの、今回も、いつもは平日なのですが、今月の交換会だけ土曜日になってしまったので、いつも以上にあきらめムードで寄り道したところ、なんと、なんと、お店は営業中・・・ということは、まだ完売していないということ。
急いで駐車場に車を入れると、遠目に空だった駐車場がまたたくまに、3~4台流れ込んでくるではありませんか、お~ライバル出現だ‼それでも礼儀正しい岡山県民?は順番良く駐車場に入り車列を並べてくれましたので、私はこの集団の中では1位を獲得。
出窓スタイルの店頭販売でショーケースにはあんこ5個入り、きなこ5個入りと、それぞれ5個入りの3パックしかないではないか、私は1位だから、それぞれ5個入りは確保できたと、他人のことはさておきで喜んでいたら、それは見本でした。
あ~、一瞬でも自分のことしか考えられなかった精神が辛い。修行が足らない。それほど、このおはぎに執着していたと言えます。
それでも店内の作業台の上には数パックあるのみで、今並んでいるお客さんには1パックずつ当たりそうです。5回目で買えたことを店主に伝えると、今日はなぜか昼を超えたらしい。いつもはだいたい午前中で完売するらしい。後ろに並んだおばさまも「めずらしく開いていたから」予定してなかったけど駐車場に車を突っ込んだらしい?
毎日この状態らしい、つまり、決まった量しかつくらず、すべて完売する商法・・・理想的です。支店も無ければ、外販も無し、100%自家製造自家販売ロス無し、目立った設備投資も宣伝広告費も不要、もちろん最少人員で人件費も抑えられている。
この味を、変わらず供給できるからこその商法に違いない。同じ商売人としてはうらやましい限りです。
最近、ロス無し、在庫完売を意識している私は、爪の垢を煎じて飲むがごとく、上質のきなこをいただきました。