黒松の盆栽の用土には川砂を用います。ここ黒松の産地ではこの川砂だけで鉢の用土に使う人が少なくありません。
通常は赤玉土を20%~40%混ぜるというのが教科書通りですが。ここでは畑で育てた松を鉢上げしますので、注意を要するその時期は、根の周りにある程度、畑の用土を付けたまま鉢に入れるので、その周囲に川砂だけを充填するので、あえて赤玉を足さないでも・・・という考え方もあるようです。
川砂といっても川から採取するのではなく、細かな砕石を使用するのが一般的です、おそらく、粒の大きさを選定し、かつ粒を揃えるには、砕石工場で作られたこの砕石砂が適しているのだと思います。
伊予砂というのは、園芸用に硬さもちょうど良いのだが、なんといってもこの色が綺麗で、海の砂浜の色に近いのです。海が好きな日本人には心に刻まれた好みの砂色だということです。
海岸沿いの松原は、日本人なら誰でも好む風景です。黒松に砂はつきものなのです。讃岐の黒松に伊予の砂なんて、瀬戸内海がとりもつ、最高の相性の良い仲間ではないでしょうか・・・
ということで、今日はわざわざ今治から取り寄せた伊予砂を、黒松の生産者さんから、分けてもらってきました。土のう袋に20袋、バケツにスコップですくい入れハイエースへ、腰が悲鳴をあげちました。これが今年の仕事納めでした。
本年もお世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。