令和4年3月の表紙の画像はキンギアナムです。
小花の蘭でデンドロビウムに属しています。
耐寒性も耐暑性もある蘭ですから育てやすい蘭としても有名です。
花色は、おもにピンク系か白ですが、最近黄色系も交配されてきました。
香りがあるのも特徴で、一度咲いたバルブにもまた花がつくことがある
何となくお得感のある蘭です。花が小さいのが残念です。
でも、その小さいからこその可愛らしさもあり、ファンは少なくありません。
なにをかくそう、当社の今年のヒット商品です。
当社で蘭といえばキンリョウヘンがここ数年売り上げの上位に定着していますが、
今期から金陵辺がピークを迎える前の冬の時期に頑張るのがこのキンギアナムです。
まだまだ、一般的ではなく、世間に広がり過ぎていない存在こそネット販売向きですね。
しかも年々、新品種が出ていることも有望な「商品」といえます。
年々、市場が小さくなる盆栽に代わる商材を探し続けています。
もちろん、盆栽の愛好家が少しでも増え、市場が活性化する努力も、
販売者として微力ながら続けていますが、
産地の活性化が難しい業界では思うような「商品」が出てこない以上、
厳しい販売環境と言わざるを得ません。
幸い、国外からの買い付けは好調で、なんとか踏みとどまっている盆栽業界ですが、
数十年、いや数百年の時の財産が国外へ流出していくしか術がないのは寂しいかぎりです。
小品盆栽こそが、日本の住宅環境にマッチして、
今後も国内市場としては期待できるカテゴリーではないかと信じています。
なんとか、蘭や果樹苗木で食いつないで、小品盆栽拡大を目指したいと思います。