玉藻公園の西の丸に今年も松ぼっくりタワーの登場です。菊花展が終わるとこの松ぼっくりタワーに変わり、そしてお正月三が日は無料開放となるのが概ね玉藻公園のこの季節の定番のイベントです。
進化しないのも安心ではありますが、やっぱり「イベント」には進化を望んでしまうのは私だけでしょうか?
話は変わりますが、松ぼっくりつながりで・・・盆栽の生産者は、秋祭りの頃に松ぼっくりを種取りように収穫します。その松ぼっくりをコメ袋に入れて春まで待ちます。春になって松ぼっくりを取り出すと、袋の底には種が落ちています。この種を苗箱に撒いて、翌年に苗が出来上がります。そこからは、いろいろな方法で苗木を作ります。
特殊な例を一つ紹介します。
種を蒔いて翌年まで待つのではなく半年くらいに出た赤ちゃん苗を松ぼっくりの隙間にピンセットで10本ほど差し込んで細かい赤玉土をさらに隙間に流し込みます。これを半年置くと松ぼっくりの種から芽が出たような姿になります。概ね10本植えても数本しか残りませんが、それは計算通りです。
盆栽市場では松ぼっくり仕立てと呼んでいますが「盆栽」と言えるかは微妙ですが、3年もすると松ぼっくりは朽ちるので、そうなると盆栽の寄植になります。