かの高名な錦松の接木の名手「尾松力松」さんも参加されていていた、香川で100年続く盆栽の交換会の名物接待である「松茸ご飯」がふるまわれました。
先月の「どじょう汁」に引き続いての大市の接待です。
大市で接待をする盆栽市も無くなった現在、この盆栽市は100年続けているのだから、そろそろ無形文化財になってもおかしくない(笑)、ただ、列する参加者をみてもお察しの通り、高齢者が多いのは心配です。いったいいつまで続けられるのだろうか?
もともと松盆栽の生産者とバイヤーの業者市でしたから、いずれも時代とともに年を重ねるごとに衰退を辿り、地域がらか新規参入が極端にすくなかったのがこの列のごとく如実に結果に出ています。
こういう地方の会に若手を呼び込むには、関東や関西で展開されてきている「盆クラ市」のように愛好家が売買に参加する交換会にしなくてはいけないと危機感をもっていっるのは、私だけかもしれません。
300軒以上あった松生産者が50軒以下になってしまった現代ではこの産地交換会の形態は保持できないのは当たり前です。愛好家を中心に個人客、つまり生産者限定対象ではなく、消費者と生産者を混在して成り立つ仕組みづくりが今後の生き残り策であると信じてやみません。
「盆クラ市」のような見本ができたのは、むしろ幸いでした。100年続いた盆栽交換会が中断を考える状況になる前に、若手業者や愛好家を巻き込んで続けていけるように祈っています。
そしてこれからも大市でのお接待も続けていきたいですね。この日使用されたマツタケは卸価格で4万円ほど、なるほどしっかり入っていました。なにより大釜で炊いた炊き込みご飯は
やっぱりおいしいですね。