クロガネモチです。一般的には「モチノキ」とよばれています。樹皮から鳥黐(トリモチ)を作ることができたのが名前の由来のようです。
十年ほど前、四国中央市の盆栽素材の生産者さんが、この木を盆栽仕立てにしていましたが、雌雄異株のはずがオス木がないのに実がとてもよく付くことを話題にされていたことが記憶に残っています。
この季節、街路樹や大型の建物の緑化スペースにたくさん実が付いているのを見かけます。やっぱり1本だけで、周囲を見回してもモチノキが見当たらないのに、実がたわわについています。不思議ですね。
当社は、雌雄異株の樹種のための「交配用オス木」の品揃えを得意としていますが、いわれてみれば、クロガネモチのオス木の販売実績はありません。不思議です。